飛ぶ教室　
ケストナー　著 ; 丘沢 静也　訳

内容キーワード
「文庫」　「家族」　「青春」　「友情」　「クリスマス」

ちょっと真夏に紹介するには時期外れかもしれません。
飛ぶ教室というのは、ジョニー達がクリスマスに上演する芝居のタイトル。

ジョニーたちは１０歳から入学する９年制の中高等学校の生徒だ。
そしてその学校の５年生だから、１４歳ってことになる。

孤独になってしまったジョニー、弱虫ですぐいじめられてしまうウーリ。
読書家セバスティアン。正義感が強く勇気のあるマルティン。
大食いであまり賢くないマルティス。
素敵な５人組以外にも、禁煙さんや正義さんというあだ名の大人が出てくる。

５人の少年の物語。
そしてクリスマスまでの物語である。

あらしの前　
ドラ・ド・ヨング　作 : 吉野 源三郎　訳

内容キーワード
「家族」　「歴史」　「戦争」

オランダの片田舎に住むファン．オルト一家は、
平和に楽しく暮らしていましたが、ある日突然、ナチス軍が侵入してきます。
恐ろしい戦争は、信頼と愛情に結びついた家族にも暗い影をおとします。
（岩波ブックサーチャーより）

中立を保ち、平和を守っていたオランダ。
そこに第二次世界大戦が、平和をなぎ倒しに、あらしとして襲いかかります。

平和だった国、仲の良い家族が、戦争という大きな力により
嵐のような大きな大きな暴力に巻き込まれていく話です。

とても読みやすい本だと思います。

黒猫 ; モルグ街の殺人　
ポー　著 ; 小川 高義　訳

内容キーワード
「文庫」　「推理小説」　「サスペンス」　「ミステリー」　「猫」

名探偵コナンで、主人公新一が小さくなったとき、
偽名を使うのに考えた「江戸川」は、推理小説家　江戸川乱歩から。

そして江戸川乱歩は、「エドガー・アラン・ポー」から名前をつけました。

ポーの作品は推理小説の元祖とされています。
１８００年代、今から２００年以上前の作家ですが、
新訳ブームでまた新しい作品としてよみがえりました。

推理小説好きは是非読むべし。

今日は死ぬのにもってこいの日　
ナンシー ・ウッド　著

内容キーワード
「テレビ番組関連本」　「生と死」

これまた「深イイ話」での学校スペシャルの話。

ネイティブ・アメリカン、インディアンの生き方や思想が
アメリカでも勉強されているという話でした。

あなたが生まれた時は、まわりが笑ってあなたは泣いていたでしょう。
だからあなたが死ぬ時は、あなたは笑ってまわりの人が泣いてくれるように。
（これもまた記憶に頼っているので曖昧な情報）

ネイティブ・アメリカンの思想に興味を持った人はこの本をどうぞ。

ゲド戦記１ : 影との戦い　
アーシュラ・K. ル・グウィン　著

内容キーワード
「原作本」　「映画化」　「アニメ」　「魔法使い」　「ファンタジー」　「生と死」

『ゲド戦記』見た？
ジブリ好きとしては見ないとね。
ゲド戦記って、ジブリ作品でもそんなに子ども向きじゃないよね。

原作は、とても評価の高い作品です。
『ナルニア国ものがたり』が、小学生の時に読んでおきたい作品だとすれば、
『ゲド戦記』は、中学生、もしくは高校生の時に読んでおきたいファンタジー作品でしょう。

映画化された部分は、『ゲド戦記』全６巻の中の、第３巻の部分。
でもぜひ全巻読んでほしいです。