2024 11,24 16:32 |
|
2008 08,01 21:43 |
|
イワン・イリイチの死 ; クロイツェル・ソナタ
トルストイ 著 ; 望月 哲男 訳 内容キーワード 「文庫」 「生と死」 19世紀ロシアの一裁判官が、「死」と向かい合う過程で味わう 心理的葛藤を鋭く描いた「イワン・イリイチの死」。 社会的地位のある地主貴族の主人公が、嫉妬がもとで妻を刺し殺す―。 作者の性と愛をめぐる長い葛藤が反映された「クロイツェル・ソナタ」。 トルストイの後期中編2作品。 (裏表紙より) イワン・イリイチさんはエリートで美人の奥さんを持って子どももいます。 仕事場のできる優秀な彼は、博打(賭け事)好きです。 そんな彼の体調が悪くなります。 だんだんと病は重くなり、ついには寝込むことに。 「ありえない。ありえないはずのことが起こっているのだ。 いったいどうしてだ?なぜこうなるのだ?」と彼は思います。 死は誰にでも平等にあるということが、わかっていても 他人のこととしか思えないのです。 クロイツェル・ソナタでは、結婚と愛の時間について。そして性について。 でもバタイユみたいな小説ではありません。 汽車の中で乗り合わせた乗客たちが、結婚について話することになります。 そしてその中にいた弁護士が「私は妻を殺した」と言い始めるのです。 うーん。さすがロシア文学。 ちょっと理屈っぽいというか、哲学的というか。 真理とは何か?とか思う人は一回読んでみてもいいかも。 ここに書かれているのが答えってわけではないけどね。 ベロニカは死ぬことにした パウロ・コエーリョ 著 ; 江口 研一 訳 この作品はスペイン文学。 主人公のベロニカは、若さも美しさも素敵なボーイフレンドも 堅実な仕事も、愛情溢れる家族も持っていました。 ただ年老いていくだけの人生、未来に希望が見出せない。 何かが満たされない。 ある朝、ベロニカは死ぬことを決め、睡眠薬を大量に飲みます。 しかし目が覚めると精神病院の中でした。 自殺未遂の後遺症でで、あと残り数日の命となってしまったベロニカ。 精神病院の中でベロニカの中で何かが変わり始めます。 暗い話なんですが、最後までドヨーンと終わるわけではありません。 これもヘヴィな読書がしたい人向きです。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR]
PR |