海に沈んだ対馬丸 : 子どもたちの沖縄戦　
早乙女 愛　著

内容キーワード
「新書」　「生と死」　「切ない」　「歴史」　「社会」　「日本」　「戦争」

１９４４年８月、那覇から九州に向かった学童疎開船・対馬丸は
米潜水艦の攻撃を受け沈没、１４００名を超える犠牲者を出した。
対馬丸に乗った子ども達はいかに生き、死んでいったのか。
生存者の証言や記録を辿りながら、
当時の子どもたちが対峙した戦争の意味を問い直す。
（岩波書店ＨＰより）

戦争ってのは、本当に嫌だなぁと思わされる本だと思います。
子どもも大人も老人も、みんな巻き込まれてしまうから。
岩波ジュニア新書なので、赤版よりは読みやすいでしょう。

レキシントンの幽霊　
村上 春樹　著

内容キーワード
「文庫」 「短編」

内容
レキシントンの幽霊 ; 緑色の獣 ; 沈黙 ; 氷男 ; トニー滝谷 ;
七番目の男 ; めくらやなぎと、眠る女

村上春樹さんは、よしもとばななさんとともにヨーロッパで人気がある。
もちろん日本でも売れっ子作家さんであるが、
外国の方に“日本”ってこんな感じなんだ、と思われると困惑する。

全体的にわかりやすいような部分もあるが、大半不思議な内容。
かといってファンタジーではなく、夢物語でもない。
ドキリとさせられるような部分もあれば、全く共感できない部分もある。

村上春樹って人を読んでみたい人は短編集からどうぞ。
はまる人ははまる。読めない人は読めない。
それを判断するのにもいいと思います。

英語で読み解く賢治の世界　
ロジャー・パルバース　著 ; 上杉 隼人　訳

内容キーワード
「新書」　「英語」　「国語」

ユキトテチテケンジャ。
これを早口で読む先生がおかしい、と
何度も繰り返していた生徒がいました。

宮沢賢治という名前は聞いたことがありますよね。
『銀河鉄道の夜』や『注文の多い料理店』、『風の叉三郎』などの童話、
「雨ニモマケズ」などの詩が有名な作家です。

この本では、少々解釈の難しい賢治の詩を
英訳したらどうなるか、ということが書いてあります。
宮沢賢治の詩の世界を楽しんでみましょう。

ダメな女　
村上 龍　著

内容キーワード
「エッセイ」　「文庫」

村上龍という人は、とても個性の強い、時代をとらえるのが上手な作家さんだ。

タイトルの『ダメな女』というのを見ると、
グズグズの恋愛しかできない女の物語、うまく生きられない女の物語、
そんなものをイメージするかもしれないけれど、
これはかなりパンチの効いた、エッセイである。

ホラー･ジャパネスク読本　
岩井 志麻子　ほか　著 ; 東 雅夫　[編]
その他の著者 ; 加門七海, 京極夏彦, 津原泰水, 福澤徹三, 三津田信三, 宮部みゆき

『ホラー･ジャパネスクを語る』加筆訂正･改題書

内容キーワード
「文庫」　「怖い」　「読書のすすめ」

ホラー・ジャパネスクの最尖端に位置する七人の作家との対話を通じて、
その多様な拡がりと幽玄なる特質を探究しようとする画期的「対談集+評論集」。
日本特有の神秘と幻妖の世界に分け入り、その魅力を探り、創作の秘密に迫る。
（「BOOK」データベースより）

怖い話と簡単に言ってもいろんな種類のものがある。
妖怪と幽霊について、恐ろしい怪談について、
今和風ホラー小説を書く作家たちによる対談集です。

怖い話を書いてみたい人、一読の価値ありですよ。