ナナイロノコイ : 恋愛小説　
江国 香織　ほか　著
その他の著者 : 角田光代, 井上荒野,
谷村志穂, 藤野千夜, ミーヨン, 唯川恵

内容キーワード
「文庫」　「恋愛」　「短編」

内容
ドラジェ / 江國香織 ; そしてふたたび、私たちのこと / 角田光代 ;
帰れない猫 / 井上荒野 ; これっきり / 谷村志穂 ; ビルの中 / 藤野千夜 ;
くらげ / ミーヨン ; 手のひらの雪のように / 唯川恵

タイトルに「ラブ」とか、「恋」というのが入っている本は、
コンスタントに借りられています。
みんな恋愛小説好きなんだねぇ。

この恋愛短編集は、主人公たちがちょっと大人です。
恋愛だけに悩めるわけじゃあない大人たちの恋を描いていますよ。

月のころはさらなり　
井口 ひろみ　著

内容キーワード
「推理小説」　「ミステリー」　「怖い」　「ファンタジー」

「母さん。あの後、父さんをどうしたの」
母に連れられ田舎の古びた庵にやってきた悟が出会ったのは、
不思議な力を持つ美少女と生意気な少年。
村の禁足地にあるというこの庵の役割とは？
そして、殴りつけたまま家に残してきた悟の父の消息は？
二度と訪れることのない夏の日をみずみずしく描き、
圧倒的支持を得た大賞受賞作。
（新潮社ＨＰより）

新潮エンターテイメント大賞受賞作品。
この文学賞の特徴は、選考委員が一人であるということ。
そしてその選考委員は毎年変わるということ。
第３回（２００６年）は宮部みゆきさんでした。
宮部みゆきさんが選んだ受賞作品を読んでみましょう。

八つ墓村　
横溝 正史　[著]
(角川文庫 金田一耕助ファイル 1)

内容キーワード
「文庫」　「推理小説」　「ミステリー」　「怖い」
「原作本」　「映画化」　「ドラマ化」

鳥取と岡山の県境の村、かつて戦国の頃、
三千両を携えた八人の武士がこの村に落ちのびた。
欲に目が眩んだ村人たちは八人を惨殺。
以来この村は八つ墓村と呼ばれ、怪異があいついだ…。
（Ａｍａｚｏｎより）

横溝正史の作品としてあまりにも有名な金田一シリーズ。
トリックがおもしろいのはもちろんのこと、
登場人物の人間臭さ、情念ともいえる心理描写が魅力です。

どこかぞっとするような話なのですが、
金田一耕介シリーズでは、絶対外せない話です。
推理小説好きは読んでみよう！

コインロッカー・ベイビーズ (上) (下)　
村上 龍　著

内容キーワード
「文庫」　「映画化」　「原作本」　「バイオレンス」

コインロッカーを胎内としてこの世に生を受けたキクとハシ。
巨大な鰐を飼う美少女アネモネ。
謎を求めて舞台は南海の暗い海底に移る。
破壊の意志を持つというダチュラの凶々しき響き。
果してダチュラとは何か？
そして、巨大な暗黒のエネルギーがもたらすものは？
（Ａｍａｚｏｎより）

村上龍さんの作品は、こんな内容ですよと紹介するのがとても難しい。
それは決して内容がないってわけじゃなく、
常に現代に則した内容をとてもビビットに切り取っているから。

コインロッカーに捨てられたキクとハシ。
身寄りのない二人の可哀そうな話ではない。
不幸を気取ったりする話でもない。

きっと理屈をつけようと思えば、なんとでも言える話ではあるけれど、
それをしたらとてもつまらない。
読んで感じろ、と言えるだけ。
かなりバイオレンスな要素が多いので要注意。

少年たちの終わらない夜　
鷺沢 萌 著

内容キーワード
「文庫」　「切ない」

少年たちの終らない夜
誰かアイダを探して
ユーロビートじゃ踊れない
ティーンエイジ・サマーの４編。

１９９８年に単行本として発売された本です。
んー。時代を感じるなぁとも思うような話。

素行が良いとは言えない少年少女ばかりが出てきますが、
痛々しくて、なんだか切なくなる話です。