コインロッカー・ベイビーズ (上) (下)　
村上 龍　著

内容キーワード
「文庫」　「映画化」　「原作本」　「バイオレンス」

コインロッカーを胎内としてこの世に生を受けたキクとハシ。
巨大な鰐を飼う美少女アネモネ。
謎を求めて舞台は南海の暗い海底に移る。
破壊の意志を持つというダチュラの凶々しき響き。
果してダチュラとは何か？
そして、巨大な暗黒のエネルギーがもたらすものは？
（Ａｍａｚｏｎより）

村上龍さんの作品は、こんな内容ですよと紹介するのがとても難しい。
それは決して内容がないってわけじゃなく、
常に現代に則した内容をとてもビビットに切り取っているから。

コインロッカーに捨てられたキクとハシ。
身寄りのない二人の可哀そうな話ではない。
不幸を気取ったりする話でもない。

きっと理屈をつけようと思えば、なんとでも言える話ではあるけれど、
それをしたらとてもつまらない。
読んで感じろ、と言えるだけ。
かなりバイオレンスな要素が多いので要注意。


テロリストのパラソル　
藤原 伊織　著

アル中バーテンダーの島村は、
過去を隠し20年以上もひっそりと暮らしてきたが、
新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。
ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。
知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た事実とは……。
史上初の乱歩賞＆直木賞W受賞作。
（「ＢＯＯＫ」データベースより）

とってもハードボイルドな作品。
冴えない人物のように見せているが、
実はスーパーマンか？と思えるほどの登場人物。
学生運動があった時代なんかを知っているなら面白くよめるミステリー作品です。

ただ、ちょっと読み手を選ぶかも。
推理小説好きや、格好いい登場人物じゃないと許せない！なんて高校生は読んでみよう！