麦の海に沈む果実　
恩田 陸　[著]

内容キーワード
「文庫」　「ファンタジー」　「怖い」　「ミステリー」

３月以外に転校してきた生徒は、学園に災いをもたらすだろう。
そんな噂がまことしやかに流れる学園に２月の末に転校してきた理瀬。

ミステリーとも言えるし、現代ファンタジーとも言える作品です。
恩田陸さんは、とても好きだという人と、
読みにくいという人が別れてしまう作家だと言えます。
映画化された『夜のピクニック』。ドラマ放送された『六番目の小夜子』。
この作品は、『六番目の小夜子』の方に近い作品でしょう。

恩田陸さんは、著作によってイメージの違うものがあります。
『夜のピクニック』は無理だった人も、手に取ってみてください。
災いって何やねん、と言いたくなるところですが、
学校というのは、たくさんの人が集まる場所ですから、
不思議なことが起こるような気がしてしまいます。
しかし、この舞台となっている学校。
校長が交霊会したりするらしく、かなり危ないです。

あ、でも中学の時は、そんなことに興味あったなぁ・・・
しかし、遠い昔のことなので、今はそれもなかったことにできます。

ファンタジーというより、ホラーかもしれないし、ミステリーというより冒険小説かもしれません。
人によって取り方は様々だと思いますが、ちょっと癖のある著作なので、気合入れていってみよう！