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2008 06,18 21:59 |
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恋する伊勢物語
俵 万智 著 内容キーワード 「国語」 「歴史」 「文庫」 伊勢物語は在原業平の一代記だ。 でも「むかし、男ありけり」と始まるこの物語は 「ありけり」会ったことはないけど、そういう風に聞いているよ と始まっている矛盾があるよ、という指摘から始まる。 「ありき」だったら、いたよ、そういう人を知っているよとなるのに 「ありけり」となってたり、なんじゃそら!と書いてある。 まぁ古典『伊勢物語』に対してのツッコミ本と思ったらいいかもしれません。 古典は嫌いと言うほど、古典の面白さを知らない人。 なんでもいいから読んでみると結構おもしろいよ。 たとえば、古典で使われる「後朝の歌」って言葉は 男女が一晩過ごした後に、男性が女性に贈る歌のことである。 「逢ひ見ての」てのは恋愛成就したぞ!って意味。 まぁ慎み深い高校生男女にはビックリな感じですね。ホホホ。 当時の恋愛といえば、10代、それも13、4歳とかで 手紙だけを見て、「あらこの方は素敵な方だわ」と判断していたわけです。 まぁ親が決める場合もあるし。 そんで男が家にやってきて、朝を迎えるのです。 それまで一回も顔とか見てないからね。 つまり顔じゃないのよ。 身分とか教養深さとかで判断するのよ。ナンジャソラ! 貴族の女の子が、むやみやたらに出かけないし、 会ったとしても御簾(すだれみたいなもの)越しに会うだけだし、 しかも声も聞かせないわけです。ナンジャソレ! こういっちゃーなんだけど、『伊勢物語』ってのは結構 「そんなことでいいのか!」って常識満載である。 ツッコミどころ満載。 そしてトキメキ満載。かつラブロマンス満載。 知らないときはつらいかもしれないけど、 素直に耳を傾ければ、おもしろい科目だと思います。 とりあえず古典の世界を知りたい人(特に女の子)は、『なんて素敵にジャパネスク』おすすめよー。 作者はこの間亡くなっちゃったんだけどね。 |
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