いくさ物語の世界 : 中世軍記文学を読む　
日下 力　著

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平安時代から鎌倉時代初期までには、
保元の乱、平治の乱、源平のいくさ、承久の乱という内乱の時代でした。

その内乱が落ち着き、いくさを題材にして
『保元物語』、『平治物語』、『平家物語』、『承久記』など
中世軍記文学（いくさ物語）と呼ばれる文学が生まれます。

そのいくさから、文学が生まれるまでの時間は、
太平洋戦争から現在までの時間とほぼ同じ長さ。

私たちが戦争をどう語るかを考えながら、古典を学んでみましょう。


吉村昭の平家物語 : 全一冊　
吉村 昭 著

祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色。盛者必衰の理を表わす。

日本史の授業で、古典の授業で習う平家物語。
暗唱させられた古典の文章。
学校で習うものは面白くないと思っていたら損！
古典文学も、読みとくことができればおもしろいのです。

人と人が諍い、たくさんの血が流れる戦ではありますが、
そこに描かれた人間ドラマを読んでみましょう。