2024 11,24 04:47 |
|
2009 02,10 09:26 |
|
高丘親王航海記
澁澤 龍彦 著 内容キーワード 「ファンタジー」 「文庫」 貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。 幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、 エクゾティシズムの徒と化していたのだ。 鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、 旅に病んで考えたことは…。遺作となった読売文学賞受賞作。 (「BOOK」データベース) タイトルといい、本の紹介文といい、著者についての解説といい、 かなり小難しい物語、もしくは偏った物語なのかと思っていたんですが、 意外にも読みやすく、かつ読み返したくなる物語でした。 設定は平城京の帝を持つ息子が、年をとってから天竺を目指し旅に出るお話。 権力争いというのは、いつの時代もあるものですが、 幼少期にその地位を失った親王は、その後仏門に身をおくようになります。 そして幼い頃にかわいがってもらった薬子という女性から聞いた 天竺というところを目指して旅に出ます。 それだけ聞くと古典のようですが、物語はとてもファンタジック。 不思議な生き物に出会ったり、時を超えた不思議な体験をします。 時代小説ですが、ファンタジーでもある作品。 ただちょっと読書慣れしていないと読むのはつらいかなぁ。 沼地のある森を抜けて 梨木 香歩 著 始まりは「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、呻くのだ。 変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。 呪縛を解いて生き抜く力を探る書下ろし長篇。 (「BOOK」データベースより) 梨木果歩さんと言えば、映画にもなった『西の魔女が死んだ』の著者です。 『西の魔女が死んだ』とは全く違う印象かもしれないし、 ファンタジックで、かつ考えさせられる内容には同じものを感じるかもしれません。 叔母さんから譲り受けることになった「ぬか床」。 そこから人が生まれます。なんとも不思議なお話。 命が生まれるって、いったいなんなのか。考えてみましょう。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR]
PR |