赤い長靴　
江國 香織　著（江国香織）

内容キーワード
「文庫」 「恋愛」 「大人の恋」　「家族」

結婚して十年、幸福と呼びたいくらいな
愉快さとうすら寒いかなしみ、安心でさびしく、所在なく…。
日々たゆたう心の動きをとらえた怖いくらいに美しい、連作短篇小説集。

会話のない夫婦、そして子どものない夫婦の話。
結婚しても何もかもを話できるわけじゃない、そんな少しさみしい小説です。

Ｈａｐｐｙな恋愛よりも昼ドラの暗さが好きな人の方が楽しめると思います。

空中庭園　
角田 光代　著

「つつみかくさず何事も報告」がモットーの家族。
『赤い長靴』とは対照的に思えますが、
本当に家族がつつみかくさず何でも報告しているでしょうか？
家族の間で秘密がないって、それは本当にありえるのでしょうか？

ニュータウンに住む４人家族のお話。
家族の中に高校生の女の子もいます。
家族の視点、それぞれから見る家族を描いてあります。

妙にリアルで、それでいてちょっと淋しくなるような話です。
映画化の原作にもなりました。