くくしがるば　
遠藤 徹　著

内容キーワード
「笑える」

「今は昔。ちょうど三日前のことだった。
有馬温泉駅前旅館皇女が寝耳に水でご懐妊なさったのは」。
見る者を次々石に変える恐怖の皇女と、
砂漠化を食い止めるべく奮闘するミカド。両者の間に、戦争が勃発！？　
（角川書店ＨＰより）

今は昔。
昔話の定番のはじまりかたでの語り出しではあるけれど、
古代なのか現代なのか未来なのか。さっぱりわからない時代の話。


とっても有名な有馬温泉駅前旅館皇女がご懐妊。
そんな噂が流れた。
皇女がご懐妊されたというのに、"噂"であるのは、
その皇女の御顔をみたものは、みな岩となるから。

ミカドはその噂の真偽を確かめるべく、
新造人間に１０００万画素のデジカメを持たせ、偵察に向かわせる。

携帯でキャバ嬢に情けない口調で連絡するようなミカド。
皇女の唯一の侍女、猫耳のメイド服を着た閻乃魔子。
新造人間に一目会ったときから恋してしまう人工授精で妊娠した皇女。

でてくるアイテムも、登場人物も設定もさっぱりわけがわからない。
早送りのギャグ漫画のような、言葉遊びでできた本です。

「くくしがるば」、「おがみむし」の二編収録。